バクー沖のガス田探査

バクー沖2鉱区でBPコンソーシアムがガス田探査中。アゼルバイジャンは既存の輸出契約と国内需要を満たすためにイランとロシアから天然ガスを輸入している。また、ヨーロッパ向け天然ガスを5年以内に2倍の供給を表明。

油田ガス田は鉱区ごとにその生産分与契約内容が異なる。探査中のオフショア鉱区は既存のShah Denizガス田とAzeri-Chirag-Guneshli (ACG) 油田、前者は1年以内に生産判断へ、BP(30.37%), SOCAR(25%), TPAO, NICO, Lukoil、INPEX(9.31%)、伊藤忠(3.65%)のBPコンソーシアム(2019年、情報が不正確) で売上でコストリカバリーを行う。

後者のACGは生産契約ではACGコンソーシアム(BP, SOCAR, TPAO, Exxon Mobil and six other)が石油を国際市場へ輸出し、ACG鉱区から産出される天然ガスは石油生産のために海底ガス田へ戻され、その他はSOCARがアゼルバイジャン国内向けに供給する。深海ガス田探査は高コストでありコストリカバリーの保証がないものの、同コンソーシアム資金により生産契約締結前から自信を持ってガス田探査を進めており、生産分与は今後アゼルバイジャン政府とコンソーシアムが交渉することになる。

既にアゼルバイジャン産ガスはギリシャ、ブルガリアへ輸出されており、ウクライナ戦争によりヨーロッパ向けの需要が急増していることから販売先を見つけることは困難ではない。

https://eurasianet.org/bp-announces-new-caspian-drilling-campaign

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です